北総線の運賃問題について
平成23年6/25  平成22年度決算

 平成22年度決算が公表されました。千葉ニュータウンの入居は758戸と前年より割り込みましたが、新鎌ヶ谷駅、東松戸駅周辺の人口増加もあり、輸送人員は前期比1.8%増となりました。成田スカイアクセス開通に伴う京成電鉄への運輸収入配分や合意によるへ下げ等により前年同期に比べて12億5千5百万円の減収となりました。しかし、自治体からの補助金や利息の低減、また、それまで北総鉄道が収受していた乗り換わり分が京成電鉄からの線路使用料として戻されたことにより、税引き前の経常利益は前年に比べ4.8%増の35.9億円と11期連続の黒字となりました。法人税等を控除した後の当期純利益は、前期比30%増の21.6億円と過去最高になりました。これにより当期末の債務超過は、前期より21.6億円減少の30.7億円となり、このペースでいくと24年度には解消されますから、その際には是非とも株式を公開していただきたいと思います。
区分
平成
9年度
平成
10年度
平成
11年度
平成
12年度
平成
13年度
平成
14年度
平成
15年度
平成
16年度
平成
17年度
平成
18年度
平成
19年度
 平成
20年度
 平成
21年度
平成
22年度
営業収益
100.1
109.8
115.9
122.8
125.5
124.9
126.9
127.4
130.1
135.5 143.9 148.2 148.3 151.7
営業費用
74.4
74.9
74.8
77.7
79.7
 81.9
 81.9
83.7
88.3
90.7 94.8 98.7 99.3 102.7
支払利息
60.5
59.6
55.5
41.6
28.4
 27.7
 27.0
25.7
20.6
20.0 19.1 16.6 14.9 12.9
法人税等
7.4
9.0
10.2 11.7 13.8 12.9 17.5
当期損益 ▲33.1 ▲24.0 ▲12.7
4.1
22.5
 16.0
 18.4
9.9
11.1
13.3 15.4 18.3 16.7 21.6




     

平成22年7/20  平成21年度決算

 平成21年度決算が公表されました。千葉ニュータウンの入居は1,175戸と引き続き好調でしたが、定期外旅客が2.1%減となったため、輸送人員は前期と比較して23万7千人、0.6%微増の3,713万4千人に留まりました。税引き前の経常利益は前年に比べ3.7%増の34.2億円と10期連続の黒字になりましたが、成田新高速鉄道建設に伴う北総線内改良工事竣工による固定資産除却損を特別損失として4億7千万円計上したため、当期純利益は9.1%の減益となりました。当期末の債務超過は、前期より16.7億円減少の52.3億円とさらに改善しました。


区分
平成
9年度
平成
10年度
平成
11年度
平成
12年度
平成
13年度
平成
14年度
平成
15年度
平成
16年度
平成
17年度
平成
18年度
平成
19年度
 平成
20年度
 平成
21年度
営業収益
100.1
109.8
115.9
122.8
125.5
124.9
126.9
127.4
130.1
135.5 143.9 148.2 148.3
営業費用
74.4
74.9
74.8
77.7
79.7
 81.9
 81.9
83.7
88.3
90.7 94.8 98.7 99.3
支払利息
60.5
59.6
55.5
41.6
28.4
 27.7
 27.0
25.7
20.6
20.0 19.1 16.6 14.9
法人税等
7.4
9.0
10.2 11.7 13.8 12.9
当期損益 ▲33.1 ▲24.0 ▲12.7
4.1
22.5
 16.0
 18.4
9.9
11.1
13.3 15.4 18.3 16.7





 平成21年7/10 平成20年度決算

 平成20年度決算が公表されました。千葉ニュータウンの入居が1,295戸と引き続き予想以上の伸びを示した事などにより、利用者は3,689万7千人と前年比135万9千人、3.8%の増加となり、鉄道営業収益は4.3億円の増加となりました。税引き前の経常利益は前年に比べ7.6%増の33.0億円と9期連続の黒字であるとともに、過去最高益となり、法人税等を差し引いた当期純利益は18.3億円となりました。このため債務超過は、68.9億円と大幅に改善し、来年の成田新高速鉄道開通に伴う運賃改正に向けて北総線開業30年来の期待が高まります。
 なお、成田新高速鉄道建設工事に伴う北総線改良工事46.3億円は成田高速鉄道アクセス鰍ゥらの負担金で行い、北総鉄道からの支出はありません。

区分
平成
9年度
平成
10年度
平成
11年度
平成
12年度
平成
13年度
平成
14年度
平成
15年度
平成
16年度
平成
17年度
平成
18年度
平成
19年度
 平成
20年度
営業収益
100.1
109.8
115.9
122.8
125.5
124.9
126.9
127.4
130.1
135.5 143.9 148.2
営業費用
74.4
74.9
74.8
77.7
79.7
 81.9
 81.9
83.7
88.3
90.7 94.8 98.7
支払利息
60.5
59.6
55.5
41.6
28.4
 27.7
 27.0
25.7
20.6
20.0 19.1 16.6
法人税等
7.4
9.0
10.2 11.7 13.8
当期損益 ▲33.1 ▲24.0 ▲12.7
4.1
22.5
 16.0
 18.4
9.9
11.1
13.3 15.4 18.3
                                                                         単位 億円

 北総鉄道の旧鉄建公団への償還状況

   譲渡価格 1.298億円
元  金 473億円
利  子 662億円
償還額累計 1.135億円
   平成20年度末残高 825億円   


 7/5   平成19年度決算公表

 平成19年度決算が公表されました。千葉ニュータウンの入居が1.561戸と前期比231%の大幅増加となった事などにより、利用者は前年と比べ231万5千人、7.0%増加となり、旅客運輸収入も7.6億円の増加となりました。税引き前の経常利益は前年同期に比べ25.1%増の30.7億円と過去最高益となりなり、法人税等を差し引いた当期純利益は15.4億円となりました。このため債務超過は、87億円とさらに減少し、成田新高速鉄道の開業を控え高運賃是正の条件が整いました。後はこのホームページを見ている北総鉄道、亀甲社長の決断を待つだけです。

区分
平成
9年度
平成
10年度
平成
11年度
平成
12年度
平成
13年度
平成
14年度
平成
15年度
平成
16年度
平成
17年度
平成
18年度
平成
19年度
営業収益
100.1
109.8
115.9
122.8
125.5
124.9
126.9
127.4
130.1
135.5 143.9
営業費用
74.4
74.9
74.8
77.7
79.7
 81.9
 81.9
83.7
88.3
90.7 94.8
支払利息
60.5
59.6
55.5
41.6
28.4
 27.7
 27.0
25.7
20.6
20.0 19.1
法人税等
7.4
9.0
10.2 11.7
当期損益 ▲33.1 ▲24.0 ▲12.7
4.1
22.5
 16.0
 18.4
9.9
11.1
13.3 15.4
                                              単位 億円


平成20年1月  北総鉄道は自ら通学定期代を半額に!

 北総鉄道からの提案を受けて始めた通学定期の割引率を10%引き上げ(25%引き)、その差額を白井市、印西市、印旛村、本埜村が北総鉄道へ負担することになっている補助金は、平成17年度では4市村合わせて2億1249万円で、北総鉄道に6383万円の増収をもたらせました。しかし営業収益として計上しているため、約45%近くを法人税で負担していて、北総鉄道の実質増益は3500万円程度です。
 これに比べて、年間約11億円の通学定期収入を北総鉄道自身が割引率を20%引き上げて半額にすれば、北総鉄道は約5億5千万円の減収になりますが、法人税も2億5千万円程度減少するため実質は3億円の減収となります。それを沿線自治体が出資金という形で提供することにより確実に資金繰りは改善されます。現在4市村が負担している2億1千万円に加え、鎌ヶ谷市、市川市、船橋市、松戸市にも呼びかけて、今よりわずか9千万円多い3億円を負担すれば通学定期代は半額になります。
 北総鉄道にはなんら負担はなく、沿線開発にも大きく寄与すると思いますが・・・


12/16  平成19年度中間決算公表 

平成19年度中間決算が公表され、利用者は前年同期と比べ約109万人増加の6.5%と高い伸びを示し、上半期としては初めて70億円を超えました。税引き前の経常利益は前年同期に比べ13.7%増の15.8億円となり、法人税等を差し引いた当期純利益は14.4%増の9.1億円となりました。このため債務超過はついに100億円の大台を切る93億円まで減少しました。
 通期の見通しは営業利益が過去最高の143億円、
税引き前の経常利益が28.3億円、純利益が13.4億円となり8年連続の黒字です。



区分
平成14年度
(上半期)
平成15年度
(上半期)
平成16年度
(上半期)
平成17年度
(上半期)
平成18年度
(上半期)
平成19年度
(上半期)
営業収益
64.1億円
64.8億円
64.3億円
65.9億円
67.8億円
71.7億円
営業費用
40.8億円
 41.2億円
41.8億円
43.5億円
44.1億円
35.3億円
支払利息
14.2億円
 13.3億円
13.8億円
10.4億円
10.3億円
10.1億円
法人税等
3.9億円
5.5億円
5.9億円
6.7億円
当期損益
8.8億円
 10.3億円
5.3億円
7.0億円
8.0億円
9.1億円
                                         百万円の単位四捨五入)


平成19年 7/1 平成18年度決算公表

平成18年度の決算が公表され、7年連続黒字となりました。
 
【株主総会資料から抜粋】

 当事業年度の輸送人員は3322万人と前年度より118万人、3.7%増加した。特に千葉ニュータウン以外の沿線開発(U期線の各駅周辺土地区画整理事業や西白井地区)が活況を呈し、輸送人員の増加に大きく寄与した。また、印西牧の原、千葉ニュータウン中央、新鎌ヶ谷の各駅前のショッピングセンターオープンが買い物客や従業員による新たな需要増となった。さらには千葉ニュータウン各駅前店舗のボランティアによる回数券のバラ売りも、輸送需要の掘り起こしに寄与した。
 本来であれば少子高齢化が進み鉄道利用者が低迷する事態を迎えるはずが、以上のような要因により、平成5年度以来13年ぶりに15駅全ての駅で乗降員数が増加する結果となった。
この結果、経常利益は前年度と比較して2億2千3百万円、10.0%増加の24億5千3百万円となった。これは平成12年度に初めて4億6千9百万円の経常利益を計上して以来、7年連続の黒字であるとともに、過去最高益でもある。
区分
平成9年度
平成11年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度 平成15年度
平成16年度
平成17年度
平成18年度
営業収益
100.1億円
109.8億円
115.9億円
122.8億円
125.5億円
124.9億円
126.9億円
127.4億円
130.1億円
135.5億円
営業費用
74.4億円
74.9億円
74.8億円
77.7億円
79.7億円
 81.9億円
 81.9億円
83.7億円
88.3億円
90.7億円
支払利息
60.5億円
59.6億円
55.5億円
41.6億円
28.4億円
 27.7億円
 27.0億円
25.7億円
20.6億円
20.0億円
法人税等
7.4億円
9.0億円
10.2億円
当期損益 ▲33.1億円 ▲24.0億円 ▲12.7億円
4.1億円
22.5億円
 16.0億円
 18.4億円
9.9億円
11.1億円
13.3億円
(百万円の単位四捨五入)

12/17  平成18年度中間決算公表 

区分
平成14年度
(上半期)
平成15年度
(上半期)
平成16年度
(上半期)
平成17年度
(上半期)
平成18年度
(上半期)
営業収益
64.1億円
64.8億円
64.3億円
65.9億円
67.8億円
営業費用
40.8億円
 41.2億円
41.8億円
43.5億円
44.1億円
支払利息
14.2億円
 13.3億円
13.8億円
10.4億円
10.3億円
法人税等
3.9億円
5.5億円
5.9億円
当期損益
8.8億円
 10.3億円
5.3億円
7.0億円
8.0億円
                                         百万円の単位四捨五入)


平成18年 7/7  平成17年度決算公表、支払利息は1/3に!
 平成17年度の決算が公表され、6年連続黒字となりました
利用者の高運賃により安定した超優良企業となりました。

区分
平成9年度
平成11年度 平成11年度 平成12年度 成13年度 平成14年度 平成15年度
平成16年度
平成17年度
営業収益
100.1億円
109.8億円
115.9億円
122.8億円
125.5億円
124.9億円
126.9億円
127.4億円
130.1億円
営業費用
74.4億円
74.9億円
74.8億円
77.7億円
79.7億円
 81.9億円
 81.9億円
83.7億円
88.3億円
支払利息
60.5億円
59.6億円
55.5億円
41.6億円
28.4億円
 27.7億円
 27.0億円
25.7億円
20.6億円
法人税等
7.4億円
9.0億円
当期損益 ▲33.1億円 ▲24.0億円 ▲12.7億円
4.1億円
22.5億円
 16.0億円
 18.4億円
9.9億円
11.1億円
(百万円の単位四捨五入)

12/19  平成17年度中間決算公表

 12月14日に北総鉄道の中間決算が公表されました。営業収益は前年同期比2.5%増収とな
り、税引き前の経常利益は38.5%の大幅増加となりました。白井市を含む2市2村が25%助
成している通学定期は7%増と増収に貢献しました。
 白井市が7500万円も助成しているこの事業。このままで良い訳ありません。2市2村は北
総鉄道と協議をして北総鉄道からの負担を引き出すか、5年後の成田新高速鉄道開業時の
運賃値下げの担保を取るべきで、あまりにも舐められている行政の民間企業に対する交渉力
が問われます。

区分
平成14年度
(上半期)
平成15年度
(上半期)
平成16年度
(上半期)
平成17年度
(上半期)
営業収益
64.1億円
64.8億円
64.3億円
65.9億円
営業費用
40.8億円
 41.2億円
41.8億円
43.5億円
支払利息
14.2億円
 13.3億円
13.8億円
10.3億円
法人税等
3.9億円
5.5億円
当期損益
8.8億円
 10.3億円
5.3億円
7.0億円
百万円の単位四捨五入)

7/10  平成16年度決算公表、5年連続黒字

 平成16年度決算が公表され5年連続で黒字を計上しました。今年度から法人税が生じるた
め純利益は大幅減少となりました。

区分
平成9年度
平成10年度 平成11年度 平成12年度 成13年度 平成14年度 平成15年度
平成16年度
営業収益
100.1億円
109.8億円
115.9億円
122.8億円
125.5億円
124・9億円
126.9億円
127.4億円
営業費用
74.4億円
74.9億円
74.8億円
77.7億円
79.7億円
 81.9億円
 81.9億円
83.7億円
支払利息
60.5億円
59.6億円
55.5億円
41.6億円
28.4億円
 27.7億円
 27.0億円
25.7億円
法人税等
7.4億円
当期損益 ▲33.1億円 ▲24.0億円 ▲12.7億円
4.1億円
22.5億円
 16.0億円
 18.4億円
9.9億円
百万円の単位四捨五入)


3/26  通学定期に市が助成金

 北総線の通学定期の助成が決まりました。高校生以上の通学定期に対して25%補助され
ます。高校生以外に大学生、大学院生、専門学生、予備校生も有効です。市から証明書を受
け取り、千葉NT中央駅か新鎌ヶ谷駅の定期券売り場で購入すると自動的に割引されます。
市は5年間で約2億3千万円の負担になります。
 この助成は平成17年4月1日から平成22年3月31日までの5年間です。 

 割引定期券を購入するには、次の書類が必要となります。通常の通学定期券と異なり、必要
な書類を割引定期券の発売駅へ持参し購入してください。 

必要書類 
@ 通学定期乗車券購入兼用学生証、学生カード、通学証明書のいずれか一つ。 
A  市が1カ月以内に発行した住所証明書(専用の住所証明申請書で申請いただき、市民課
   および各センターで無料で発行します) 
※  外国人の方は住所証明書の代わりに、本人が所持している外国人登録証明書の写しが
   必要となりますので、各自でコピーし駅に提出してください。

2/24 関係機関はもっと知恵を絞れ

 北総線沿線の白井市、印西市、印旛村、本埜村の4市村が通学定期の助成を17年度から予
定しています。12月の一般質問から分かったことは、「成田新高速鉄道が開通する2010年まで
の間、高校生以上の通学定期に対して、4市村合わせて1億7千万円の助成をする。ニュータ
ウン中央駅と新鎌ヶ谷駅に券売機を設置して企画乗車券として10%の割引率のアップをし
て、その差額を各自治体が補助をする。それが白井市分は約4500万円だ。」と言うものです。
しかしこの助成金は運賃収入とみなされ課税されます。また北総鉄道には何の負担もありま
せん。どうせ自治体の税金を投入するなら、小室のある船橋市、鎌ヶ谷市、市川市、松戸市と
連携しながら、国や関係機関を巻き込んで課税されない生きた税金の使い方をするべきだと
思いますが・・・
(※この助成金により通学定期は現行の4分の3に、でも課税されなければ、5000万円程度北
総鉄道に負担を願えればインパクトのある半額になるのだが・・・

平成17年2/6  住民意識調査でも高運賃が問題に

 昨年12月に行われた白井市住民意識調査の中間報告が纏まりました。それによると白井市
について「好き」と「どちらかというと好き」が合わせて66.9%で、「嫌い」と「どちらかというと嫌
い」が合わせてわずか3.8%になっていて(残りは「どちらともいえない」と無回答)白井市に対
する高感度が非常に高いということが分かりました。しかし定住意識では「永住したい」と「当分
住み続けたい」が合せて61.7%、「必ず移住したい」と「できれば移住したい」が合わせて
18.0%となり、(残りは「どちらともいえない」と「わからない」と無回答)嫌いではないが移住した
いという住民意識がはっきり浮き出た結果となりました。
 この移住したい理由では「交通費が割高であるから」が74.5%と特出しており、やはりこの
まちを魅力あるまちにするための一番の課題は、北総線の高運賃是正にあることが明らかに
なりました。

 12/17 平成16年度中間決算法人税発生
 
 大型マンションの入居開始が無かったため、中間期における千葉NTの新規入居は281戸
と前年比51.4%の大幅減少となりました。又今期より5年連続黒字計上のため法人税の支
払が始まり、3.91億円を計上しました。

区分
平成9年度
平成10年度 平成11年度 平成12年度 成13年度 平成14年度 平成15年度
平成16年度
(上半期)
営業収益
100.1億円
109.8億円
115.9億円
122.8億円
125.5億円
124・9億円
126.9億円
64.3億円
営業費用
74.4億円
74.9億円
74.8億円
77.7億円
79.7億円
 81.9億円
 81.9億円
41.8億円
支払利息
60.5億円
59.6億円
55.5億円
41.6億円
28.4億円
 27.7億円
 27.0億円
13.8億円
当期損益 ▲33.1億円 ▲24.0億円 ▲12.7億円
4.1億円
22.5億円
 16.0億円
 18.4億円
5.3億円

10/9 堂本知事が値下げ要請へ

 10月5日に開催された県議会で吉川洋議員の質問を受けて堂本知事は、県が出資している
北総線の通学定期券の料金値下げに沿線自治体が補助を検討している現状を受けて、北総
鉄道(株)に対し知事名で値下げを要請することを明らかにした。
 千葉県は2001年11月27日、当時の北総開発鉄道(株)に対し「通学定期の割引率につい
て検討するよう」申し入れているが、このときは部長名であり今回の知事名での要請は異例の
重さと考えられる。これにより沿線自治体の補助と合わせ、来年度からはさらに大幅な割引率
が期待される。 

6/23 平成15年度決算引き続き大幅黒字

 平成15年度決算が公表され4年連続の大幅黒字となりました。
当期の新規入居は前期の78.4%増の736戸と4年ぶりに700戸台まで回復しました。 
また、当期利益は前期比14.6%増の18.4億円を計上しました。

区分
平成9年度
平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度 平成15年度
営業収益
100.1億円
109.8億円
115.9億円
122.8億円
125.5億円
124・9億円
126.9億円
営業費用
74.4億円
74.9億円
74.8億円
77.7億円
79.7億円
 81.9億円
 81.9億円
支払利息
60.5億円
59.6億円
55.5億円
41.6億円
28.4億円
 27.7億円
 27.0億円
当期損益 ▲33.1億円 ▲24.0億円 ▲12.7億円
4.1億円
22.5億円
 16.0億円
 18.4億円

          ※いよいよ来期からは法人税(黒字額の約46%)が発生します。


平成16年 3/20 小室−印旛日本医大間(都市公団鉄道)新会社に

 都市基盤整備公団が今年7月1日から独立行政法人「都市再生機構」へ移行することに伴い
昨年から話が進んでいた小室−印旛日本医大間(都市公団所有)の土地、路盤、線路、鉄道車
両が、京成電鉄の100%子会社「千葉ニュータウン鉄道」に譲渡されることが正式に決まった。

 これは、譲渡価格193億円のうち43億円を千葉県が負担することを、昨日(19日)開かれ
た県議会が同意したことによるもの。残り150億円を新会社が一括負担することになるが、北
総鉄道からは施設使用料として毎年15〜17億円程度入ると考えられ、17年度から着工され
る成田新高速鉄道工事に伴う信号取替えや路盤改良工事、駅舎改良工事などは、「成田高速
鉄道アクセス(株)」行うため新会社の負担にはならず、かなり安い買い物といえる。

 本来ならば北総鉄道が譲り受け一体的に営業するべきだし、またそのほうが北総鉄道にとっ
てもメリットが大きいわけだが、別会社にするところが京成電鉄の営業戦略の長けているとこ
ろだ。これによる運賃への変更はない。

12/12 平成15年度中間決算10.3億円(17.4%増)の黒字

 千葉ニュータウン中央駅前の近鉄不動産のマンション364戸や西白井駅前のグランメッセ2
01戸などの入居開始により、当期の新規入居は578戸と5年ぶりに500戸台を回復、前年
同期と比べ88%の増加となった。 
これにより平成13年度上期に減少に転じていた利用者が対前年同期22万3千人、1.4%の増
加となりました。営業収益も対前年比1.2%の増加となり当期利益は前年同期比17.4%の10.
3億円を計上しました。

区分
平成9年度
平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度 平成15年度
(上半期)
営業収益
100.1億円
109.8億円
115.9億円
122.8億円
125.5億円
124・9億円
64.8億円
営業費用
74.4億円
74.9億円
74.8億円
77.7億円
79.7億円
81.9億円
41.2億円
支払利息
60.5億円
59.6億円
55.5億円
41.6億円
28.4億円
27.7億円
13.3億円
当期損益 ▲33.1億円 ▲24.0億円 ▲12.7億円
4.1億円
22.5億円
 16.0億円
10.3億円

7/5 平成14年度決算引き続き黒字

 平成14年度決算が公表され引き続き黒字を計上しました。千葉NTの入居の遅れがあり利
用者が僅かながら減少しましたが、これで3年連続の黒字計上となりました。まだ404億円の
巨額債務が残っているとはいえ、営業収支は着実に好転しています。
  
区分
平成9年度
平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度
営業収益
100.1億円
109.8億円
115.9億円
122.8億円
125.5億円
124.9億円
営業費用
74.4億円
74.9億円
74.8億円
77.7億円
79.7億円
81.9億円
支払利息
60.5億円
59.6億円
55.5億円
41.6億円
28.4億円
27.7億円
当期損益 ▲33.1億円 ▲24.0億円 ▲12.7億円
4.1億円
22.5億円
16.0億円
                                  (百万円の単位四捨五入)
 平成15年度でニュータウン内の鉄道建設に係る債務償還が完了。
平成16年度からは平成3年に都心直通したU期線分の償還が再開される予定。
この黒字額は今後も続く事が予測されます。また黒字を計上して6年目の平成17年度からは
法人税(黒字額の約46%)の支払いが発生します。

         12/23 平成14年度中間決算約9億円の黒字

 営業収益は、利用者数の減少のため前年同期0.6%減の64.05億円であったのに対し、
費用は車両の定期検査などが増加したため0.4%増の40.8億円となり営業利益は23億2
500万円と前年同期より2.2%減、5300万円の減少となった。
 通期で16〜18億円の黒字と予測する。3年連続の黒字となり今後も安定した経営が続くも
のと思われ、通学定期の割引率引き上げを求め取り組みます。

区分
平成9年度
平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度
(上半期)
営業収益
100.1億円
109.8億円
115.9億円
122.8億円
125.5億円
64.1億円
営業費用
74.4億円
74.9億円
74.8億円
77.7億円
79.7億円
40.8億円
支払利息
60.5億円
59.6億円
55.5億円
41.6億円
28.4億円
14.2億円
当期損益 ▲33.1億円 ▲24.0億円 ▲12.7億円
4.1億円
22.5億円
 8.8億円

6/29 北総開発鉄道(株)黒字大幅拡大

 6月28日、北総開発鉄道(株)の13年度決算が発表された。
前年度と比較すると支払利息がさらに減少し、当期利益は18億4千3百万円の大幅増加とな
った。
区分
平成9年度
平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度
営業収益
100.1億円
109.8億円
115.9億円
122.8億円
125.5億円
営業費用
74.4億円
74.9億円
74.8億円
77.7億円
79.7億円
支払利息
60.5億円
59.6億円
55.5億円
41.6億円
28.4億円
当期損益 ▲33.1億円 ▲24.0億円 ▲12.7億円
4.1億円
22.5億円
(百万円の単位四捨五入)
                                   
 累積赤字はまだ420億円と巨額ですが、この黒字額は今後も続く事が予測されます。現在
同業他社の3〜4倍の通学定期を半額にするための原資は4億6千万円程度です。利用者の
悲痛な叫びを少しでも緩和させるためにも、後は北総鉄道の決断を待つのみです。

「北総・公団鉄道運賃の値下げを求める意見書」が全会一
致で可決される。
 
 ミニコミ誌で「白井市議会の迷走」と揶揄された『北総・公団鉄道運賃引き下げを求める意見
書』が全会一致で可決された。これは12月議会において決議文が否決された事により「北総・
公団鉄道運賃値下げを実現する会」から出された請願書を、岩田のりゆきが説明議員となり
総務常任委員会において審議・採択されたもので、25日の本会議で全会一致で可決された。
意見書の提出先は国土交通大臣、財務大臣、千葉県知事で、市民の負担軽減と千葉ニュー
タウン事業の進展のため、以下のことを実現する対応策を関係機関で検討実行するよう要望
するもの。

 1.北総・公団鉄道の通学定期の割引率を引き上げること。
 2、北総・公団鉄道の運賃を利用しやすい適正水準まで引き下げること。

千葉県が北総開発鉄道(株)に対して通学定期
割引率について検討するよう申し入れる。

 千葉県は9月定例議会答弁の約束通り2001年11月27日、北総開発鉄道(株)に対し「通
学定期の割引率について検討するよう」申し入れた。
 北総開発鉄道は「十分理解している。真摯に受けとめる。」と答え、今後の動きが注目される
が、さらに関係機関への働きかけが必要であり、岩田のりゆきはこの問題に引き続き全力で
取り組みます。

通学定期券の比較

鉄道会社名
区 間
距離
km
運賃
(円)
通学定期券(円)
1ヶ月 割引率 6ヶ月
北総・公団線 千葉NT中央〜高砂
23.8
760
18,300
60%
98,820
京成電鉄 京成高砂〜八千代台
23.9
350
4,660
78%
25,170
東武鉄道
浅草〜越谷
24.4
350
4,350
79%
23,490
新京成電鉄
松戸〜前原
23.9
250
4,940
67%
26,680
小田急電鉄
新宿〜柿生
23.4
300
4,560
75%
24,630

 参考:北総・公団鉄道の割引率を70%に引き上げると
1ヶ月13,725円  北総鉄道の負担は約2億3千万円
         80%に引き上げると
1ヶ月 9,150円  北総鉄道の負担は約4億6千万円

      それでもまだ他社の2倍の定期代がかかる。



「北総・公団鉄道運賃値下げを実現する会」が昨年12月26日、千葉県に対し
関係機関と協議・検討の上早急に北総鉄道の通学定期の割引率引き上げにつ
いて実施するよう要望書を渡した。



黒字額大幅に増加

 平成13年度上半期の経常利益は私の推測どおり黒字額が昨年同期の約6倍と大きく増加
した。通期では20億円前後になるとみられる。

  区分 平成9年度 平成10年度 平成11年度 平成12年度  平成13年度
   (上半期)
営業収益 100.0億円 109.8億円 115.9億円 122.3億円   64.4億円
営業費用  74.4億円  74.9億円  74.8億円  77.7億    40.6億円
支払利息  60.5億円  59.6億円  55.5億円  41.6億円   13.8億円
当期損益 ▲33.1億円  ▲24億円 ▲12.7億円   4.1億円   10.1億円


 10年度平均金利  4.93%

 11年度平均金利  4.47%
 12年度平均金利  3.58%
 13年度平均金利  2.52%


 この表から分かる通り12年度の黒字化には支払利息の減少が大きく影響していることが分
かる。さらに13年度の黒字額の拡大にも金利の低下による支払い金利の減少が大きく影響し
てわけだが、この黒字基調は今後も続くものと考えられる。

黒字を計上して6年目からは課税

 過去、経常収支が大幅の赤字という理由で高運賃を強いられてきた。それが一転して大幅
な黒字を計上したわけだから、その一部を利用者に還元することは至極当たり前の話ではな
いか。確かに累積赤字が428億円と残っているが、黒字が計上されて6年目の平成17年度
からは課税される。(利益の約半分)そのことを考え合わせると3年後からの運賃値下げは現
実的であり、今から要望をすることが肝心と考える。

 北総開発鉄道は都市公団に施設使用料(小室⇔印旛日医大前は都市公団の施設)として毎

年十数億円払っている。(北総の説明では本来の約半分に値引きしてもらっているというが) 
北総線の運賃が高い一番の原因は千葉ニュータウン事業の大幅な遅れにあるわけだから、こ
れを免責することによって13%の値下げが可能となる。
 
平成24年6/30  平成23年度決算
 23年度決算が公開され、12年連続黒字となりました。
約700億円残っている鉄道・運輸機構への償還期限が10年延長され、毎年の返済額が約25億円減少します。 これを原資に公費を負担することなく値下げの交渉をすることが重要です。
 
区分
平成
9年度
平成
10年度
平成
11年度
平成
12年度
平成
13年度
平成
14年度
平成
15年度
平成
16年度
平成
17年度
平成
18年度
平成
19年度
 平成
20年度
 平成
21年度
平成
22年度
平成
23年度
営業収益
100.1
109.8
115.9
122.8
125.5
124.9
126.9
127.4
130.1
135.5 143.9 148.2 148.3 151.7 154.3
営業費用
74.4
74.9
74.8
77.7
79.7
 81.9
 81.9
83.7
88.3
90.7 94.8 98.7 99.3 102.7 105.8
支払利息
60.5
59.6
55.5
41.6
28.4
 27.7
 27.0
25.7
20.6
20.0 19.1 16.6 14.9 12.9 11.7
法人税等
7.4
9.0
10.2 11.7 13.8 12.9 17.5 15.4
当期損益 ▲33.1 ▲24.0 ▲12.7
4.1
22.5
 16.0
 18.4
9.9
11.1
13.3 15.4 18.3 16.7 21.6 21.7



 京成電鉄と北総鉄道の運賃配分及び線路使用料が不合理であり、京成電鉄成田空港線認可取り消しを求めた裁判の判決が3月26日に東京地裁で行われ、北総線運賃関係については原告適格を認めましたが棄却、成田空港線については却下されました。 
 4月9日に東京高裁に控訴しました。
 3月22日、千葉地裁で違法専決裁判の判決が下されました。住民側の主張を全面的に認め、白井市に対し北総鉄道に支払った約2,360万円を横山前市長に請求するよう命じました。裁判長は、予算の議決権は議会にあり、議会の最終日に補助金予算を提案し流会を利用してなした専決処分は、市長として尽くすべき注意義務を怠り、過失により違法な専決処分をしたものと認められると結論付けました。
平成25年3月28日   専決違法裁判全面勝訴!
平成25年4月1日   値下げ裁判不当判決!
7/1  110億円以上も納税している会社に補助金は必要か!

 平成12年度から13年連続黒字経営の北総鉄道は、平成16年度から法人税を国に納めていますが、これまでの9年間で実に約115億円もの金額を納めています。企業として利益が出たら税金を納めるのは当然のことですが、この税金は利用者から収受したものであり、言い換えると利用者がその巨額の税金を納めていることになります。そのような巨額の税金を納める体力があるのなら、北総鉄道は自治体に補助金を要請することなく自ら値下げに踏み切るべきです。


平成25年7/1
  平成24年度決算
 平成24年度決算が公表されました。営業収益は前期比3.2%増の159億2千万円、営業利益は前期比11.6%増の54億1千万円、経常利益は前期比18.2%増の43億9千万円と13年連続黒字となり、法人税等を控除した後の当期純利益は、前期比22.7%増の26.7億円と過去最高になりました。 これにより債務超過は解消され、開業33年を経て純資産17億7千万円を計上しました。


区分
 平成
21年度
平成
22年度
平成
23年度
平成
24年度
営業収益 148.3 151.7 154.3 159.2
営業費用 99.3 102.7 105.8 105.1
支払利息 14.9 12.9 11.7 10.7
法人税等 12.9 17.5 15.4 17.1
当期損益 16.7 21.6 21.7 26.7
区分
平成
9年度
平成
10年度
平成
11年度
平成
12年度
平成
13年度
平成
14年度
平成
15年度
平成
16年度
平成
17年度
平成
18年度
平成
19年度
 平成
20年度
営業収益
100.1
109.8
115.9
122.8
125.5
124.9
126.9
127.4
130.1
135.5 143.9 148.2
営業費用
74.4
74.9
74.8
77.7
79.7
 81.9
 81.9
83.7
88.3
90.7 94.8 98.7
支払利息
60.5
59.6
55.5
41.6
28.4
 27.7
 27.0
25.7
20.6
20.0 19.1 16.6
法人税等
7.4
9.0
10.2 11.7 13.8
当期損益 ▲33.1 ▲24.0 ▲12.7
4.1
22.5
 16.0
 18.4
9.9
11.1
13.3 15.4 18.3



10月20日 シンクタンクの分析調査報告書

 白井市と印西市で構成する「北総線運賃問題対策協議会」が弁護士や公認会計士など専門家5人で構成するシンクタンクに依頼した北総鉄道の財務状況や値下げの可能性について依頼した調査報告書が提出されました。
 この報告書によると、自治体の公費負担なしで現状以上の値下げが可能としています。
 私が以前から指摘していた通りのことが掲載されていますが、 詳細については下記をクリックしてご覧ください。


 平成16年1月10日 伊澤市長ついに決断

 昨年12月26日、伊澤市長は「27年度以降の北総鉄道補助金継続はできない、自助努力による値下げを求める」と鉄道側に方針を伝えました。
 北総鉄道は「補助金なしなら運賃を元に戻す」と脅していますが、今後は市長の交渉能力が問われます。
 また、千葉県に対して「関係者間による協議の場設置を求める要請書」を渡しましたが、県は「協議する環境が整っていない」と受け取りを拒否しました。
 4年前には県主導で不公正な合意を押し付けながら合意書に基づく協議の場を拒むとは、県は一体何を考えているのか、鉄道側との関係に疑念を抱きます。