2005年9月議会 (9月6日) この議会から一問一答方式に変更(持ち時間60分) ○岩田典之議員 おはようございます。「結ゆうSHIROI」の岩田典之でございます。 通告に従いまして2項目の質問をいたします。今議会から一間一答式ということで、登壇できないのは甚だ残念でご ざいますけれども、自席から深く掘り下げて質問をしたいと思います。 まず最初は、アスベスト対策について。 この問題は、6月議会で取り上げましたが、その後私が指摘したことが表面化しました。私が質間をした3週間後に は、クボタがアスベスト被害を公表してからテレビや新聞等で大騒ぎになったことは周知のとおりであります。早大の 教授らが今後40年間で10万人の被害者が出ると予測したのは3年前です。しかし、今後の対応を誤ると、その数倍 の被害者が出るとも言われています。 アスベストは目には見えません。また数十キロも飛散をする。2,000キロも飛んだという例もあります。1人で注意を するのではなくて、地域で取り組むことが必要であります。市民の安全・安心を守る行政が適切な判断をしないと取 り返しのつかないことになる。市民に対して誤解や不安を招かぬよう、アスベストに対しての正しい知識を啓蒙するべ きだと考えますので、再度、この問題を取り上げることにいたしました。 まず最初に、6月議会の答弁の確認からしたいと思います。 「アスベストを含有する可能性がある吹きつけ岩綿等を使用した施設は7施設確認された。しかし、解体する際に は、法律に基づいて適切に行うので危険性はない」と答弁しましたが、3ヵ月たった今でもその認識は変わっていない か、まずお伺いします。 ○江田健治議長 中村白井市長。
○中村教彰市長 それでは、6月にも同種の質間をされておりますけれども、そのとき公共施設についてお答えをさ
せていただいております。その使用状況につきましてお答えをさせていただきます。 この17年の6月議会におきまして、市の公共施設について設計図書より調査をした結果、吹きつけ石綿を使用した施 設は確認できなかった、このようにお答えをさせていただいております。その後、目視等による調査についても行って きましたが、吹きつけ石綿を使用した施設は確認されておりません。 次に、アスベストを含有する可能性のある吹きつけ岩綿についてでありますが、これについては、設計図書により調 査をした結果としまして、先の議会においても、吹きつけ岩綿を使用した施設が7施設確認されたとお答えをさせてい ただいております。その後、国からの通知に基づきまして、平成8年以前に竣工した施設について目視等による調査 を実施したところ、岩綿またはひる石により吹きつけ施工されたアスベストを含有する可能性のある施設が、7施設を 含め全部で11施設確認されました。こうした施設について、今後、専門調査機関による分析調査を行う予定です。ま た、吹きつけ材以外のアスベストを含むスレートや石綿セメント板などの建材につきましては、多くの施設で耐久建材 などに使用されており、これらについては、通常の状態では空気に飛散しにくいため危険性はないと考えております が、解体工事などを行う際は、国の指針及び関係法令に基づき適切に解体及び処理を行いたい、このように考えて おります。以上です。 ○江田健治議長 岩田議員。
○岩田典之議員 11施設ということですね。もう一度繰り返します。
吹きつけ岩綿、ロックウールですね。これがアスベストを含んでいる可能性のある吹きつけロックウールが11施設。そ れは、解体時に適切に処理をするので危険性はない。つまり、安全だということですが、現在でもそう考えています か。再度、答弁をお願いします。 ○江田健治議長 中村白井市長。
○中村教彰市長 お答えをさせていただきます。
その安全性についてでありますけども、専門機関等の分析調査等も行わなければ、このようにも考えております。こ ういうことで現在、先ほどご答弁させていただきましたとおりに考えておるところでございます。 ○江田健治議長 岩田議員。
○岩田典之議員 前議会でも言いましたけれども、そういった行政の認識だから困る。つまり、建材、スレート材とか
サイディング材、そういう含有している建材は、今すぐ処置をしろと言っているのではない。それは解体時には飛散を するから気をつけろと言っているので、吹きつけは風が吹いても飛散をしてしまう。だから、解体時ではなくて、もしア スベストが含まれているのであれば、今すぐにでも処置をしなければ安全性は確認できないわけですよ。そこを私は 言っているのです。ですから、その認識を正してもらわないと、このアスベスト問題は解決をしないわけであります。 石綿が含まれているかどうかすぐに調査をして、それ11施設ですよね。対処することが必要です。 今現在、その石綿が含まれているかどうかというのは調べたのですか、調べてないのですか。 ○江田健治議長 稲葉総務部長。
○稲葉益雄総務部長 今、市長が申し上げましたように、これら11施設につきましては、これから専門調査機関によ
る分析調査を行うことを予定しております。 ○江田健治議長 岩田議員。
○岩田典之議員 これからですね。船橋や柏市、四街道、我孫子などは、もう既に調査済みです。私が3ヵ月前に質
間したにもかかわらず、これから調べるわけですね。その11施設、その中で市民が自由に入れるところはあります か。 ○江田健治議長 稲葉総務部長。 ○稲葉益雄総務部長 市民が自由に入れるところにつきましては2施設ございます。
○江田健治議長 岩田議員。
○岩田典之議員 市民が自由に出入りする施設が2施設あるわけですよ。ですから、解体時ではなくて今すぐ調査を
して、もう私は調査したと思いましたけれども、その2施設、全部で11施設ですけれども、その中に石綿が含まれてい るかどうかすぐに調査をして、もし仮に石綿が含まれているのであればすぐに処置をする。あるいはその前に本当で あれば、囲い込みとか封じ込みの緊急的な処置をするべき。でなければ、市民が自由に出入りする、まして市の公 共施設にですね。それは何ともいかがなものかと、思うわけであります。 それはすぐやってもらうことにしまして、前回の議会でも、含有する建材、これは市のほぼ全施設で繊維強化セメント 板が使われていると答弁をされました。これは石綿含有建材のことで、含有率はさまざまである。5%から15%、あるい は30%以上、あるいは50%を超えるものもざらにあります。 私も市の施設以外も調べました。白井高校、都市再生機構の住宅、あるいは白井駅や西白井駅、みんなこのアスベ ストは使われています。それで、アスベストを使用している施設よりも、使用していない施設を聞いた方が早いと思う ので伺います。 アスベストを全く使用していない施設、これはどこがありますか。 ○江田健治議長 稲葉総務部長。
○稲葉益雄総務部長 6月議会のときに、ほとんど全施設でこの石綿セメント板等につきましては使われていますと
いうことでお答えをさせていただきました。その際に、その施設の数につきましては56施設ということでお答えをさせ ていただいた記憶があります。こちらの方で確認をしております。 けれども、この石綿セメント板等につきましては、繊維強化セメント板ということで6月議会ではお答えをさせていただ きましたけれども、30施設について確認をしているところでございます。 今、岩田議員さんのご質問では、していない施設についてということで列挙してくださいということでお話がありました けれども、こちらの方でこれは議員さんの方に提出をさせていただいた資料でもございますけれども、使用している施 設について、その材料と場所につきまして提出をさせていただいておりますけれども、手元にこれを使用していない 施設については持っておりませんで、そういうことでもし使用している施設ということであれば、ここでお答えをさせて いただきたいと思いますけれども、使用していない施設を全部取り上げるというのは少し時間がかかりますので、時 間をいただきたいと、思います。いかがでしょうか。 ○江田健治議長 岩田議員。
○岩田典之議員 全くアスベストを使っていない施設はまだ把握できていないということですね。ほぼ全施設でアス
ベストを使用している。私は資料を持っておりますけれども、このアスベストの使用状況を市民に公表する考えはあり ますか。 ○江田健治議長 中村白井市長。
○中村教彰市長 先ほど来もお答えさせていただいております専門機関への分析調査というか、これらを今後お願
いするところでありまして、その結果については速やかに公表をいろいろな形でしていきたい、このように考えており ます。 ○江田健治議長 岩田議員。
○岩田典之議員 公表するということですから、調査をした後、速やかに吹きつけ、建材も含めて公表していただきた
い。市が公表しないのであれば私が公表します。ですから、一議員が公表するのではなくて、やはり市の方が積極 的に公表していただきたい。市民は今騒がれていることが不安なのですよね。前の議会でも話しましたけれども、私 たちの身近なあらゆるところでアスベストが使われている。屋根にスレート材を使っているところでは、400キロ前後の アスベストが乗っかっているというようなこともあるわけですから、これから数十年間、否応なしに私たちはアスベスト と共生しなければならないわけです。ですから、市民に対して正しい認識を与えることが必要なわけです。隠したり、 余計な不安を与えないためにも公表するべきだと思います。 ところで、このアスベストについて市民からの問い合わせ、あるいは相談はありましたか。 ○江田健治議長 稲葉総務部長。
○稲葉益雄総務部長 市民からのアスベストに関する間い合わせにつきましては、市の全体でとらえたわけですけ
れども、全部で9件ございました。 ○江田健治議長 岩田議員。
○岩田典之議員 その間い合わせ相談に対しての対応はどのようにされましたか。
○江田健治議長 稲葉総務部長。
○稲葉益雄総務部長 9件お間い合わせがあったわけなのですが、それぞれ、例えば学校の関係、あるいは建築物
の解体の関係、あるいはご自分が住まわれている家の関係等々いろいろありますけれども、あるいは健康診断の関 係ですね、そういうところでそれぞれの課にまたがっておりますけれども、それぞれの課でどのような対応をしたかま では確認をしてございませんが、適切に対応したものと考えております。 ○江田健治議長 岩田議員。
○岩田典之議員 私のところにも、このアスベストに関しての相談がありました。やはり正しい知識を啓蒙することが
大事で、市民と行政が情報を共有していくということが非常に大事だと思うわけです。 前回にも話しましたけれども、職員の認識が私は足りないと思います。私が一番最初にアスベストを聞いたときに は、「市の公共施設にはアスベストは使用していない」というような回答があったり認識が足りない。 私が前回の議会でこのアスベストを取り上げて3ヵ月間、あれから職員に対して、具体的にどのような啓発をしたか伺 います。 ○江田健治議長 中村白井市長。
○中村教彰市長 職員につきましては、毎月月はなに部課長会議を持っております。その席でアスベスト対策につ
きましては指示をさせていただいたところであります。以上です。 ○江田健治議長 岩田議員。
○岩田典之議員 このアスベストの公表もさることながら、やっていただくこともさることながら、市民に対して正しい
アスベスト、アスベストとのつき合い方といいますか、このアスベストの正しい認識を『広報しろい』等で啓蒙していく、 そういった考えはあるか、あるいは市民に対しての講演会と、そういったようなものを企画する考えはあるか、お伺い いたします。
○江田健治議長 稲葉総務部長。 ○稲葉益雄総務部長 市民に対してこのアスベストに係る情報をどのように公表するかということでございますけれ
ども、現在進めておりますのは、1つは、市の公共施設でのアスベストを含む建材あるいは岩綿等の使用の状況につ
いて、公表を速やかにさせていただきたいというふうに考えております。それは、その安全性だとかそういうことに関 わる部分で、あわせて市民の方々に理解をしていただく必要があると考えておりますので、今、議員さんがおっしゃ いました市民に正しい知識をお知らせをしていくというようなことで、これもまたすごく大切なことであると思いますの で、あわせて『広報しろい』、それからホームページ等で情報提供をさせていただくようにいたします。今、作業を進め ているところでございます。 講演会を開いてはどうかというご提案ですけれども、現時点では、講演会を開くというようなことでの計画はしていな いところでございます。 ○江田健治議長 岩田議員。
○岩田典之議員 ぜひ啓蒙の方、進めていただきたいと思いますけれども。
それから、事業者に対して、建築物の解体あるいは改修での指導監督、これはどのように行いますか。 ○江田健治議長 秋谷環境建設部長。
○秋谷政巳環境建設部長 それでは、お答えさせていただきます。
まず、市内の中間処理業者のアスベスト含有の製品を取り扱う業者についての指導ということでございますけど、こ れにつきましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律、それから、大気汚染防止等の法令等により、飛散防止な どの所要措置が定められ、集塵、廃棄措置の措置など、作業基準の遵守が所轄機関である千葉県より行われてい るところでございます。市といたしましても、この廃棄物処理における不法な行為が確認された場合についても、県と 連携を図り指導対応してまいります。 以上でございます。 ○江田健治議長 岩田議員。
○岩田典之議員 前回も話しましたけれども、このスレート材とかサイディング材などの石綿含有建材の解体が、こ
れから解体ですね。この解体するのが大変これまた問題になるわけでして、これから老朽化した建物の解体がどん どん増えてくる。このアスベストのことを知っているのと知っていないのでは大違いなわけでして、市民も含めまして ね。 我孫子市が今、この議会で提出しているアスベスト含有建物、この解体について市に届け出るよう定めた条例という もの、これ案ですけれども、これも白井市でも検討してはどうかと思うわけですけれども、こういった条例というものを 検討する考えはあるかどうかお伺いいたします。 ○秋谷政巳環境建設部長 まず、我孫子市の事例ということで、我孫子市は既に条例を持って運用を進めていると
ころでございますけれども、我孫子市につきましては、建設工事に関わる資材の再資源化に関する法律に基づく事 前届け等の事務を行っている団体でございます。今回の条例につきましては、法に定める届けの対象外として、アス ベストの含有建材についても届け対象として条例を定めたということで確認しております。 市としましては、条例化については現在考えておりませんが、白井市市内の建築物の解体に伴う届けにつきまして は、印旛地域整備センターが現在事務を行っておりますので、このセンターと連携を図って対応していく所存でござ います。以上でございます。 ○江田健治議長 岩田議員。
対して積極的に公表することと速やかな対応を要望してこの項目は終わりたいと思います
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